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治療院雑話

新型コロナウィルスの検査や治療薬は?

いい加減飽きてきた方も多いかと思いますが、もう少しお付き合いください。

 

今現在新型コロナウィルスに対して確定診断の指標として使用されているのがご存知の通りPCR検査そして治療薬として期待されているのがエボラ出血熱の治療薬レムデシビル抗インフルエンザ治療薬アビガンアビガンについては国内において投与が始まったようです。なぜならアビガンは既に新型インフルエンザに対する認証取得済み(薬としての安全性が確認されている)で、富士フィルム富山化学株式会社が製造しているお薬だからです。

 

 

■PCR検査って何?

『私たち生物の遺伝情報は、ゲノムDNAと言われる設計図の中に暗号化されて収められています。ゲノムDNAの最少単位は4種類の塩基(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)と呼ばれる物質で、設計図の文字に相当します。この文字の数や並び方は、生物の種毎にだいたい決められているので、文字を読めばどの生物の設計図なのかが分かります。 ヒトでは31億文字、大腸菌では464万文字あり、生物種によって文字の数(=ゲノムDNAの大きさ)や並び方は異なります。
文字の並び方は、 “意味を持つ単語”として並んでいる部分と、意味を持たない単なる文字として並んでいる部分が入り混じっています。この“意味を持つ単語”にあたる部分が“遺伝子”です。微生物の種類によっては、「この菌は、必ずこの遺伝子を持っている!」と分かっている場合があります。(例えば腸管出血性大腸菌は、必ずベロ毒素産生遺伝子を持っています。)
その特徴を理解し、検出したい微生物が特有に持っている遺伝子をターゲットにして細菌やウイルスの検出を行います。その方法の一つがPCR法です。
増やしたい遺伝子のDNA配列にくっつくことができる短いDNA(プライマー)を用意し、酵素の働きと温度を上げ下げすることで、目的の遺伝子を増やす方法です。増えたDNAを染め出す特殊な装置に入れる事で、増えた遺伝子を目で確認する事ができます。検体の中に増やしたい遺伝子があれば増えて目で確認することができ“陽性”と判定されます。しかし、検体の中に遺伝子がなければ増えないので、目で確認することはできず、 “陰性”と判定されます。【日本微生物研究所HPより】

 

ただし、このPCR検査、ちょっと注意点があるようです。検体の採取方法や時期などによって検出されない事もありますし、条件が揃うと高感度で検出されてしまう為に感染していない、つまり体内で増殖が始まっていないのに「検出される」ことがあるようです。どういうことかというとウィルスは自己増殖できませんので宿主の細胞内に入ってその細胞分裂能力を借りて増殖するのですが、まだ細胞内に入り込んでいない状態(例えば粘膜に付着しているだけ)でも検出されることがある、つまり検出される」ことと「感染している」こととが同一ではないのです。

 

従ってPCR検査は感染しているヒトを不検出で無罪放免にしてしまうリスクも、感染していない人を不要に拘束してしまうリスクもあります。ここら辺りが、症状が出ていない人にPCR検査を行わない理由かと思います。

 

このあたりは神宮外苑ミネルバクリニックの中田洋美先生が詳しく解説してくださっています。
▶️【偽善の帝王】上昌広【偽善の王子】岩田健太郎:続2・COVID-19をめぐるテレビ出演医師たちの虚言を暴く

 

 

 

■アビガンってどんなお薬?

これについては薬剤師の木元氏が解説されている「新薬情報オンライン」に詳しく記載がありますので、そちらをご参照ください。
▶️アビガンの作用機序と注意点

 

 

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