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東洋医学事始め

風邪の治し方を知っていますか?その2:早めの対処ってどうするの?

前回のブログ「風邪の治し方を知っていますか?その1:ただのカゼって何?」に記載した通り、みなさんが「あれ?風邪ひいたかな?」って思うタイミングは何らかの上気道症状が出た時が多いのではないでしょうか?また、薬を飲もうかな、お医者さんにかかろうかなと思うのはその症状が強かったり、熱が出た時なんかが多いのではないかと思います。

 

今回のテーマ「早めの対処」のポイントは「風邪をひいたかな?」もしくは「風邪をひきそうだ!」と思うタイミングです。

 

具体的かつ端的に言うと、

 

咳やくしゃみ、鼻水、ましてや発熱してからじゃ、ちょっと遅いですよ!ってことです。

 

ここで、皆さん有名な漢方処方である「葛根湯」はご存知ですか?

葛根湯はドラッグストアなどでも入手可能なお手軽風邪薬的なイメージがあると思いますが、その裏面を見ていただくとこう書かれています。

 効能・効果:体力中等度以上のものの次の諸症:
       感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み 

現代医療に慣れた我々にわかりやすい表記がされていますが、これを東洋医学的表現に直すと、体力中等度以上(実証)の人で汗をかいていない人(かけてない人)で、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み、頭痛、鼻かぜ、鼻炎の症状が出ている人ということになります。

東洋医学的にもう少し詳しく解説しますと、漢方の大元になっている「傷寒論」と言う書物には『葛根湯証は項(うなじ)と背とがひどくこわばり、汗が出ず、悪風する(風にあたるのを嫌がる、寒気がする)もの』とあります。つまり

風邪の初期症状の一つとして肩こり、関節痛やこわばり感がありますよってことなのです

これを現代的に解釈していくと、何らかのものに犯されてそこに免疫部隊が到着するのに良好な体液循環が必要です。それがあらかじめ滞っていれば何がしかのものに侵害されやすくなりますし、また侵害されていればそこに炎症が起きますから全体的な循環はさらに悪くなりますね。

 

従って、


全身の重だるさ、疲労感、肩こり、関節痛や強ばりなど循環不良を感じた時点で「あ!風邪ひいちゃうかも!!」って思うのが肝心ですよ、ということです。

 

これがまず最初で最も重要な風邪の治し方のポイントです!!

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