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治療院雑話

ひとみ治療院は内側も外側もリニューアル!〜院内勉強会のご紹介〜

平成最後の2019年2月14日バレンタインデーに内装をリニューアルオープンしたひとみ治療院ですが

このたび治療メニューも再考し、ホームページもリニューアルさせて頂きました!!

 

今年は外も中も充実した、魅力たっぷりの治療院として発展すべく精進して参りたいと思っております。

今年度第一弾としての試み、院内おける漢方勉強会を先月より実施しております

     

先生は金沢大学付属の漢方クリニックで薬剤師として働き、院長中野の同級生でもある、鍼灸あんまマッサージ指圧師の井上幸恵先生を金沢からお迎えし、比較的オーソドックスな漢方処方について、エキス剤(一般的に処方される顆粒状の漢方薬)と生薬の違いや味の違い、各生薬の役割、中医学のおさらいなど、とても充実した内容でした。

やはりエキス剤と煮出しの漢方薬は味が全く異なり、働きも異なるであろうことが容易に想像できました。

エキス剤は生薬を煮出したものをフリーズドライ製法にて顆粒状にしているのですが、ご想像の通り、煮出す時に揮発性の高い成分は抜けてしまいます。それを防ぐべく独自の製法で成分を逃さない努力をされている漢方薬メーカーさんもあるとのことでした。

薬局では漢方処方そのままの名前で商品化されているものもありますが(葛根湯など)、商品名を変えていたり(「防風通聖散」という漢方処方をダイエット薬として売っていたり)、独自の処方内容で満遍なくかつ当たり障りのない内容にしていたり、ビタミン剤を添加していたりと企業努力をされている商品も多いことがわかりました。
これも漢方薬だったの?なんて商品が皆さんの身近にあるかも知れません。

 

東洋医学を謳っているのだから漢方なんてひとみ治療院の先生ならば詳しいんじゃないの?

 

そう思われる方も多いと思います。実際養成校では漢方の授業がありましたが、漢方の全体像に比べて実はほんの一部しか習ってきません。

と言いますのも、昔々は鍼灸師が漢方を扱えた時代もあったのですが、明治維新後法整備がなされてから鍼灸師は薬剤師を取得しなければ漢方を扱えなくなりました。また薬剤師も診断権、処方権がありませんから、昔の東洋医学のお医者さんのように鍼と漢方両方扱えるのは、現代では医師のみとなりました。

鍼灸師が漢方を扱えないのは世界的には珍しく、日本の鍼灸は独自の発展をしたと同時に、片手落ちにもなっているのです。

現代ではエキス剤がドラッグストアでも購入可能となり、アドバイスや販売をするために登録販売者という資格を取得する鍼灸師も増えましたが、生薬を処方し扱える人(薬剤師のライセンスを持っている人)はやはり少なく、今回は貴重な勉強会の機会となりました。

 ←井上先生お手製の桂枝茯苓丸です

 

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